みえ教育ネットワーク

「 みえ 教育 ネットワーク 」は 三重県に勤務する、教育に関わる 全ての 職種 (正規・非正規 とも)、誰でも一人から入ることができる労働組合です。無料ブログのため、CMが入りますが、あしからず!                  

あっという間に 7時 8時!

 この秋、みえ労連は「2018秋の自治体キャラバン」として全29自治体や公立病院そして教育委員会との懇談に取り組みました。教育委員会との懇談にはみえ教育ネットワークが中心となって、10月23日〜31日にかけて15町教委を訪問し、教育長さんや教委幹部の方々と親しく懇談しました。今年は5つの町で教育長さんが出席されました。教育長さんが出てくると話がぐっと盛りあがります。


 学力テストやスタディチェックに三重県教委は熱心ですが、市町の教育委員会と懇談すると、その温度差に驚きます。ある町の教育長さんは、学力テストに対し「ウチの管内は最後まで学力テストの実施に反対だった。始めてから10年にもなる。もうやめてもいいのではないか」と言い切りました。「やるなら1割程度の抽出でよい。今の全員参加のやり方は、県や市町や学校に競争させることが目的になっている。県教委の行うスタディチェックも学力向上といいながら結局学力テストの点数を上げることが目的だ。必要ない。」とも言います。ある町では県教委出身の担当者が「町教委に来たら学テに対して県とは雰囲気があまりにも違うので戸惑った」とおっしゃいました。県教委もそろそろ考え直すべきではないでしょうか。


 4年前、三重県はやはり学力向上を念頭に「土曜授業」を導入しました。当初多くの市町は県の指導に従って年間8回〜11回も実施しました。私たちは当初から反対でしたが、懇談を重ねる中で、今年は3回程度の市町が多数になってきました。中にはゼロと言うところもあります。エアコンも懇談当初は「子どもには我慢させることも必要」などと言ってのける教委もありましたが、今では多くの市町で普通教室100%設置されるようになりました。

 組合と教育委員会、立場は違いますが、目の前の子どもたちの利益を最優先に話をすれば、けっこう意気投合することが多いです。南北に長い三重県、北から南までのロングドライブなど苦労も伴いますが、やってみる価値は大きいです。 

 一方、教員の長時間過密労働はなかなか解消されません。みえ教育ネットワークニュース12月号に載ったある先生(津市内・女性)の手記を転載します。

 あっという間に7時や8時 〜異常な長時間労働の実態〜
(津市・A子)

  今年度、異動した学校で1年生担任をしている。1クラスの子どもの数は33人。異動して1年目の大変さは今までの学校で何度も経験してきたので、不安がいっぱいあった。

 1年生担任ということもあって、4月当初から勤務始業時刻1時間前の7時20分には学校に着くようにしている。7時45分に子どもが登校すると、ここから子どもたちとの1日が始まる。
 授業は毎日5限。委員会かクラブのある月曜日は6限。空き時間は1週間で1時間だけ。

 休み時間は5分間。5分休憩は子どもたちが、お茶を飲み、トイレに行くとすぐに終わってしまう時間である。常に子どもに接している教師にとっては5分休憩はないのも等しい時間。トイレに行きたいのにがまんすることも多々。前任校では5分休憩ではなく10分休憩だった。10分あれば子どもは外へ遊びに行く。そして切り替えもでき、次に授業に臨める。教師も一息つけるのではないか。前任校で5分休憩に変更しようという意見が出たとき私は大反対をして阻止した経験がある。
 
 20分休憩が1日の中で1回だけあるが、その時間に子どもたちは「待ってました」と言わんばかりに全員外へ出て遊びに行く。「先生、一緒に遊ぼ」と誘われるときもあるが、「金曜日だけは一緒に遊べるよ」(空き時間がある日なので)と言って泣く泣く断っている。
 
 給食の準備は子どもたちだけでは無理なので、全面的に手伝ってきた。2学期になってようやく自分たちでできることが増えてきて、配る分量だけ見てあげれば、あとは自分たちで配ることができる。その後残飯がないようにおかずはすべて配りきることを心がけているので、私が食べ始めるのは片付けの10分から15分前。子どもたちとゆっくり話しながら食べる余裕などない。ごちそうさまをした後は食べきれない子が残っているので、その子達が片付けるのを見届け、ワゴンを片付けると、昼休みは後10分か5分しか残っていない。職員室にもどって休憩したいが1度も戻れない。
 
 その後は掃除を一緒にして5限目の授業。1年生の子にとっては、集中できなくなる時間帯。そういうことを考慮して、授業内容を組んでいる。
 帰りの会が終わると、下校指導。1年生は集団下校をしているので、地区別に並ばせて人数を確認して帰らせる。
 子どもが帰る3時前にやっとホッとできる。ここで初めてトイレに行ったり、お茶を飲んだりするが、このままでは仕事は何もできないと思うぐらい疲れている。

 しかしこれからが長丁場。仕事は山ほど残っている。いつもここでコーヒを飲んで眠気と疲れを忘れさせ自分を追い立てている。不思議とコーヒーがよく効く。同僚にこの話をしたら、「いいことを教えてもらった」と言って喜ばれた。

 保護者への連絡の電話。ノートやプリントの丸付け。テストの採点。会議への参加。明日の授業の準備。相担の先生との打ち合わせ。あっという間に時間が過ぎて7時や8時になってしまう。毎日超過勤務時間は約4時間。こんな毎日が続くと思うと、自分の健康に不安が残る。

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 たった4%の手当(=教職調整額)で、無制限の仕事を強いられる学校現場。「先生の数を増やして、少しでもゆとりがほしい」は、先生たちの切実な声です。こうした願いに応えるために、みえ教育ネットワークは世論に訴え、県教委や国への働きかけを強めます。
(よ)