ある方から貴重な実態報告をうかがいました。ご本人の了解を得て、アップします。
*******************************************
現在の日本では本当に非正規社員の雇用形態が多くあります。私の観察している職場(民間、食品製造)でもアルバイト、パート(フルタイムのパート)、パート、派遣社員、準社員等数多くの雇用形態の人々が働いています。
ある人は、夜中の4時間勤務後帰宅し、早朝の4時間勤務をこなし一日に2回通勤しています。睡眠は2時間と4時間の2回に分かれています。
またある人は、正規社員でも低賃金のために週2日の休日は、別の会社の夜勤勤務のために年中休みなしです。
あるフルパートの人は、パート勤務終了後に別の企業の夜勤勤務で派遣社員として、深夜まで勤務しています。
パート及び派遣社員はまるで馬車馬のごとく怒声を浴びせられて仕事をさせられています。
多くの労働者は体重が減少して、肉体的・精神的に平衡状態に持ち込めない人は辞めていきます。それでも労働者は次から次へと入ってきます。罵声を浴びせる管理者も「雇われ店長」と同じ境遇です。
ある40代の男性パート労働者(独身)は、実家で両親との同居によってやっと生活が出来ています。
時給900円弱です。@900×8H×22D=158400 (税込み)
またある40代女性派遣労働者(独身)は親から独立している代償として生活するのが精一杯です。
時給900円です。 @900×8H×22D=158400 (税込み)
パートの当初の単価約800円です。派遣は単価が約900円です。一年で何円上がるか というところです。
これでは結婚できないのが当たり前で、結婚できるほうが不思議な現象です。ほとんどの単純労働者が半失業状態に貶められています。彼らは、どうすれば「この窮状から逃れられるのか。」とはほとんど考えないようで、少しでも良いところがあれば転職をする人が積極的な対応をしているほうです。現状を愚痴っても、批判することは意識には上らない。それゆえ組合を作って共同して闘おうとかは意識にはないようです。というよりもそういう知識はほとんど持っていない。それと、あきらめの心情が多いです。
格差社会をデータでなくこの目で実感していますが、こういうところに光を照射しないと日本の労働者の未来には展望がありません。どうすれば、ここから抜け出せるか。どうすれば格差社会を拒否する自覚した人々を結集できるか。それが本当に難しい。
現在、1800万人以上いると思われる非正規社員は、私の知っている範囲では、ほぼ33%前後のピンはねがされています。派遣社員は人件費の項目ではなく経費にて処理され、管理作業に関わっている方は既知ですが、当事者たちはどの程度の搾取か認識していない人々が大多数です。
前記の例では、
(単位:円)
@900÷0.67≒@1343 となり
@1343×8H/D×22D=236368(税込み)となる
@900×8H×22D=158400(税込み)に比べて、236368−158400=△77968
77968円ものもの貨幣価値が当事者から盗まれていますが、これがあれば残業がなくても何とか生活できる条件があります。
本来の所有者が、社会的承認を受けていない逆立ちした社会意識が大手を振っているのを変える教育に期待します。 (以上 引用終わり)
********************************************
<お知らせ>
第84回 三重県中央メーデー 5月1日(水)津市大門 観音公園
受付 9:30〜 集会 10:00〜
パレード 11:20〜 観音公園→お城西公園(市役所北)
第6回 みんなのトワイライトメーデー 5月1日(水)四日市諏訪公園
受付 17:30〜 集会 17:45〜
パレード 18:30〜 諏訪公園→商店街→諏訪公園