橋下人気をあおっているマスコミの役割は犯罪的だと思った。「政治には独裁が必要だ」などと発言すればマスコミから袋叩きにあってもおかしくないのに、マスコミは発言を告発するどころか、面白がって持ち上げている。大阪ではカラスの鳴かない日はあっても橋下がテレビに出ない日はないという。新聞も橋下のヨイショ記事ばかり。Ｔさんは長年とっていたＡ新聞の購読をやめたという。「Ｙ新聞のほうがましだと思うことがある」とも言って会場を笑わせていたが同感だ。つくられた橋下ブームだとは思うが、無党派層、若者、主婦層で爆発的人気。「このくらい強力にやらな、変わらへん」と高齢者にも支持があるという。明日の三重の姿かと、ぞっとした。
講演の最初に見た毎日放送の録画が、とても説得力があった。アメリカでは１０年前「落ちこぼれゼロ」の名のもとに、学力テストで競争させ、成績の悪い学校の先生をクビにしていった。そうすれば学校がよくなると思ったのだ。その結果、点数を上げるための勉強に終始するようになり、下位の学校は次々と廃校にされていった。廃校になれば先生は職を失う。少しでも点数をあげようと、さまざまな不正が行われた。テストの答えを天井に投影したり、成績の悪い生徒を休ませたり・・・。生徒の心も先生の心も荒廃していった。この改革はまちがいだったと、今では行われていない。アメリカで失敗したことを大阪でやろうとしている。何で歴史に学ぼうとしないのか、橋下市長の考えていることには、深い疑問が残った。 （Ｒさん）
※動画は以下のサイトで見られます。
2.16VOICE「米国流教育改革の落とし穴」 【１２分】
http://www.youtube.com/watch?v=wKTYyHF-lIw
2.17VOICE「競争の果て...NY教育改革の実情」
http://www.youtube.com/watch?v=3m38J4sjcuE 【１２分】
