みえ教育ネットワーク

「 みえ 教育 ネットワーク 」は 三重県に勤務する、教育に関わる 全ての 職種 (正規・非正規 とも)、誰でも一人から入ることができる労働組合です。無料ブログのため、CMが入りますが、ご了承ください! ホームページは https://menwtuhp.jimdofree.com/ にあります。                 

引き落としを止めてください…はい、しかし、急に学校に来ても給食はありませんよ

 急に学校に来ても給食はありませんよ 8月末、ある新聞の投書欄に40代のお母さんの投書が載った。
「・・・・小5で学校へ行けなくなってしまったわが子。小6の時『学校へ行けないので給食費の引き落としを止めてください』と担任に頼んだ時給食費は止められるけど、急に学校に来ても給食はありませんよ』と。 ………ああ、この先生はうちの子のことを待っていてはくれないんだと悲しくなりました。  

 クラス全員の記念写真で作った年賀状がわが家にも届きました。皆の輝く笑顔の中には、もちろんわが子はいません。こんな年賀状、なぜ学校へ行けない子どもの家にも届けるのだろう・・・。教育委員会や先生にお伝えしても、かえってつらくなるだけ。その悔しさ苦しさは、スクールカウンセラーに『過去のことにこだわらないで』と言われても、消し去ることはできません。」

 これを読んだ別のお父さんの投書が10日後の新聞に載った。

 「・・・・身につまされる。わが家も、かつて長男の不登校を経験した。まる1年、青白い顔をして部屋に閉じこもっていた。私は仕事を放り出して、彼の好きな釣りに誘ったものだ。ある日、人にすすめられて学校を変えてみた。子どもは何かのきっかけで立ぢ直ることがある。『がんばれ』と声をかけてあげたい。それにしても、ゆとりのない教育現場で、お母さんの悲しみ怒りを、担任が気づかずにいると思うとやりきれない。」 
 多くの教師たちはこうした父母の声をどう受け止めるのだろう。

 忙しい現場で、どの子にも優しく接したいと思っても、余裕をなくした教師たちは、より弱いものにあたってしまう。競争に駆り立てられると、物を考えることも、親の気持ちを思うこともできない。彼らも本当は犠牲者なのかもしれない。悲しいことである。

 不用意な対応をした担任は責められるべきだが、先生が優しさを発揮できる労働環境とは程遠いところに、今の学校がおかれていることこそ、大きな問題だ。

 教職員の組合や教育委員会が本気になって取り組む課題がそこにある。(R)