長女や長男の時も聞いたけど・・・
小学校3年生の教科書に載っている、あまんきみこ作『ちいちゃんのかげおくり』。ちょうど今の時期、国語の授業で習っている時なのだろう。3人の子を持つお母さんの新聞投稿が目にとまった。以下、抜粋して引用。
「毎朝次女が宿題としてこのお話を音読しています。・・・お父さんが招集されお母さんとお兄ちゃんとちいちゃんは空襲ではなればなれに。戦争で普通の家族の日常が、大きく変えられてしまうお話です。
実は長女や長男の時も同じように毎朝、音読を聞き悲しい気分になっていたのですが、当時は遠い昔のお話だと漠然と思っていました。
しかし戦争法が強行されてしまった今、『ちいちゃんのかげおくり』は昔のお話ではなく、戦争は再び私たちに近づいてきているのです。」(2015年11月18日 A紙)
「戦争は遠い昔のお話」ではなくなったというこのお母さんの感受性を共有したいと思った。
高校生の4人に1人が「日本がまた戦争すると思う」
別の記事だが「日本がまた戦争するかも知れない」と思う高校生が増えているという。進学情報を提供する株式会社ディスコが実施した高校生への意識調査である。高校生の24%が「また日本が戦争をすると思う」と回答したことがわかった。以下引用。
調査は、ディスコが「LINE進学」ユーザーの高校生を対象に、2015年7月9日から19日までの期間、太平洋戦争に関する知識に関してインターネットで実施。7,080人(男3039人、女4,041人/15歳2,229人、16歳1,867人、17歳1,812人、18歳1,172人)から回答を得た。
今年が終戦「70年」に当たることを正答した高校生は82%で、終戦の日を「8月15日」と答えられたのは84%。原爆が落とされた都市については99%が「広島と長崎」と正答した。
「また日本が戦争をすると思いますか?」との問いには、「思う」(24%)、「わからない」(43%)で、「思わない」は33%と3人に1人に留まった。
この調査は、フジテレビ終戦70年ドキュメンタリー企画「私たちに戦争を教えてください〜いま、会っておかなければいけない人がいる 今日、聞いておかなければいけない声がある〜」(2015年8月15日(土)放送)とのタイアップで実施された。
子どもを持つお母さんや、当事者である若者が、戦争への危機感を強めている。 「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを、私たちはこれまで以上に真剣に受けとめなければならない。 (よ)