2015年春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会
貧困と競争にあえぐ
子どもや若者たちの今を考える
2015年1月1日 鈴鹿市白子海岸の初日の出
水平線沿いに雲がありましたが、その上に顔を出した初日の出。今年も白子海岸には大勢の若者が来ていました。
明けましておめでとうございます。
みえ教育ネットワークは、今年最初の行事「2015春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会」を、2月7日(土)10時から津市河芸公民館で行います。
午前の記念講演は大内裕和さん(中京大学教授)の「奨学金とブラックバイト〜アベノミクスと新自由主義政策の中で学ぶ若者たち〜」。大学生の50%が奨学金を借りており、その額は平均450万円。しかし正規の仕事につくことは難しく、毎月3〜4万円の返済が重くのしかかる。お金のために学業よりも仕事にふりまわされる「ブラックバイト」から抜け出せない学生もいる。今の学生・若者がおかれた状況をリアルに見つめ、その解決を訴える大内さん。多くの人に聴いてほしいお話しです。
また午後は3つの分科会
(1)学生・若者の経済的困窮〜大内さんの講演を受けて〜」
(2)「今求められる道徳・平和教育〜安倍流教育改革に抗して〜」
(3)「学テ体制とみえスタディー・チェック 」
参加は無料で、どなたも参加できます。フルート演奏や書籍の販売もあります。教職員・保護者・市民・学生・・・たくさんの方々の参加をお待ちしています。
チラシ ↓ クリックすると 多少拡大されます。
案内文だけ、再掲します。
安倍内閣による集団的自衛権の行使を容認する閣議決定と秘密保護法の施行により、歯止めが効かないままに日本が戦争に巻き込まれるのではないかという危惧が高まっています。また、ブラック資本主義とも称される新自由主義的経済政策により、格差の拡大と社会の疲弊は深刻さを増す一方です。
教育問題を巡っては、全国一斉学力学習状況調査(「学力テスト(学テ)」)の弊害が,結果の公表により自治体間競争という形で各地で表面化しています。県内各地でも、過去問をやらせることが今や当たり前のように広がって教育内容に大きな歪みをもたらしています。また、学テのB問題対策としか考えられない三重スタディーチェックが、半ば強制的に始まりました。そこに輪をかけるように土曜授業も始まりました。今、子どもも教員も保護者もゆとりを奪われ、いじめ等の様々な問題は一層深刻になってきています。
10回目を迎える「みえ教育ネットワーク教育研究集会」。今年は、記念講演に大内裕和さんをお迎えします。大内さんは、若者の学びや働き方の問題について、様々な鋭い問題提起をされています。大内さんのお話を、たくさんのみなさんに聴いていただきたいと思います。
午後の分科会では、私たち教職員はもとより保護者・市民・学生のみなさんとともに、教育について考え合いたいと思います。たくさんの方々の参加をお待ちしています。