みえ教育ネットワーク

「 みえ 教育 ネットワーク 」は 三重県に勤務する、教育に関わる 全ての 職種 (正規・非正規 とも)、誰でも一人から入ることができる労働組合です。無料ブログのため、CMが入りますが、ご了承ください! ホームページは https://menwtuhp.jimdofree.com/ にあります。                 

臨時事務補助員さん(=常勤)の忌引が正規と同じ(父母2日⇒7日)になりました!

公立学校職員の勤務時間、休暇等に関する規則 別表第三

     死亡したもの          日数  
     配偶者…………………………………10日
 血族
一親等の直系尊属(父・母)………………7日
一親等の直系卑属( 子 )………………5日
二親等の直系尊属(祖父母)………………3日
二親等の直系卑属( 孫 )………………1日
二親等の傍系者 (兄弟姉妹)……………3日
三親等の傍系尊属(おじ・おば)………… 1日
   
  姻族
一親等の直系尊属……………………………3日
一親等の直系卑属……………………………1日
二親等の直系尊属……………………………1日
二親等の傍系者………………………………1日
備考
1 配偶者には、届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にあるものを含む。
2 生計を一にする姻族の場合は、血族に準ずる。
3 代襲相続の場合において祭具等の継承を受けた者は、血族一親等の直系尊属(父母)に準ずる。
4 葬祭のため遠隔の地に赴く必要がある場合には実際に要する往復日数を加えることができる。
   
 私たち教職員の忌引日数は三重県の規則で、上記のように定められています。ところが臨時事務補助員さん(県費の臨時事務職員をこう呼ぶ)にはこの規則が適用されず、自分の親が亡くなっても忌引は2日しかありませんでした。これについて、みえ教育ネットワークは2年前の県教委交渉でとりあげ、次のように県教委に迫りました。

【「みえ教育ネットワークニュース63号」(2010年11月29日発行)より】
↑2011年12月1日の県教委交渉の様子
 2010年11月26日の県教委交渉で、はじめて臨時事務補助員の待遇改善をとりあげました。Hさんは県教委に対して「(一人勤務の)職場で全責任を負って働いている。しかし何年働いても14万100円という給料は変わらず、退職金もない。忌引きは2日しかない。身内がなくなったとき2日では足りず、年休を使いたくてもそれも少なくて困ったという訴えを聞いた。人としてこういう働かせ方はおかしいと思わないか」と、切々と訴えました。Tさんも事務職員の立場から「臨時事務職員が15%を占めるというのは異常だ。給料を(わずかばかり)引き上げたというが、県の最低賃金も上がったのだから、当たり前だ。退職金は是非出るようにしてほしい。年休は少なくとも20日にしてほしい」と発言しました。

 2011年12月1日の県教委交渉でも同じように臨時事務職員の待遇改善を訴えました。しかし、県教委の回答は「知事部局(県庁勤務)の臨時事務職員との整合性」を理由に、「現状のまま」という冷たい返事。こうした回答にMさんは「正規雇用ワーキングプアーが社会問題となる中で、行政が先頭に立って、雇用者モラルの確立の旗振り役にならなければならないと思う。どう考えるのか。」と当局に迫りました。

 それから4ヶ月経った2012年4月13日、ついにうれしい報せが届きました。
 臨時事務補助員さんの忌引を「正規職員並みとする」という文書が県から送られてきたのです。

 親を見送るのに、臨時も正規もありません。私たちの道理ある要求がついに実現しました。この問題は、ある事務職員さんが「臨時の事務補助員さんが忌引休暇が短くてたいへん困っていた」と伝えてくれたのが発端でした。その方は「良かったねえ。先生達が言ってくれたから実現できたんやねえ。ありがとう。」と言ってくださいました。

 昨年は5年越しの交渉を経て、講師の夏季休暇3日⇒5日が実現しました。これに引き続く成果です。現場の声をきちんと県教委に伝えることはとても大事なことです。みえ教育ネットワークは正規・非正規を問わず現場で働く教職員の要求実現のために、ますます奮闘する決意です。