みえ教育ネットワーク

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これは大阪だけの問題ではない ストップ!ハシズム 

 みえ教職員懇話会は、4月22日、大阪府堺市職員組合の前執行委員長を招き、「ストップ!ハシズム 大阪の教育は今」と題して講演会を開きました。
 会場の三重県生涯学習センター視聴覚室は、約90人の参加者で一杯になり、大阪の橋下徹市長の進める「教育改革」・公務員攻撃、「維新の会」の動きへの危機感と関心の大きさをうかがわせました。

 はじめに、毎日放送で放送されたアメリカの教育改革のビデオを見ました。「落ちこぼれゼロ法」により「学力向上」の名目ではじめられた改革が、「学校リストラ」と「人員削減」にすり替わり、結局失敗の結果に終わったことを教訓に、橋下大阪市長の始めた「改革」の、競争と懲罰を重視する内容を危惧する特集でした。イギリスのサッチャー改革をルーツとする同種の失敗を、日本でも繰り返すことのないように、とのコメントが印象的でした。

※動画は以下のサイトで見られます。
2.16VOICE「米国流教育改革の落とし穴」 【12分】
http://www.youtube.com/watch?v=wKTYyHF-lIw

2.17VOICE「競争の果て...NY教育改革の実情」
http://www.youtube.com/watch?v=3m38J4sjcuE 【12分】

 講演で前委員長は、橋本市長が「独裁」を否定しないこと、市職員への思想調査が憲法違反であること、教育委員会制度を否定し命令と処分を前面にした「教育基本条例」の異常性など、現在の状況を報告しました。そして、ウソと横暴、開き直りや、批判を受け付けず巧みにすり替えるなど、彼特有の論法・性格に加え、市職員や教員など特定の「敵」をつくって政治基盤を拡大していく手法、大阪を拠点に全国を支配しようとする野望など、「ハシズム」といわれる危険性を、ユーモアを交えわかりやすく指摘しました。

 橋下市長の「改革」は新しく見えるが、中身は財界が一貫して言っていることである。しかも、改革者の装いで古い政治を、より悪くして危険な方向に導く勢力である。しかし、今日の閉塞感や政治への失望、生活の困窮の中で、爆発的な支持を広める危険性もある。「2万パーセントない」と言っていた中央政界への進出にも積極的になっている。堺市では教職員組合の反撃で反対論が広がりつつあり、5つある教職員組合が共同アピールも初めて出し、堺市教育委員会も声明を発表した。教育条例の成立を何としても阻止したいが公明党は取り込まれており自民党の動向がキーポイントとなる、と語りました。

 質問にも答えていただき、「大阪だけのこと」と思っていてはいけない。また、教育だけでなく民主主義の課題として、「維新の会」と対決していかなければならない大阪市長選では、橋本と闘う意義を前面に出して語ったとき元気が出てきた。これから全国で、国民の問題として闘いを広げよう、と話しました。  (みえ教職員懇話会 M)