みえ教育ネットワーク

「 みえ 教育 ネットワーク 」は 三重県に勤務する、教育に関わる 全ての 職種 (正規・非正規 とも)、誰でも一人から入ることができる労働組合です。無料ブログのため、CMが入りますが、ご了承ください! ホームページは https://menwtuhp.jimdofree.com/ にあります。                 

臨時教員問題を考える会の「ひまわり学習交流会」から

 9月30日(日)午前、津リージョンプラザで臨時教員問題を考える会の「ひまわり学習交流会」があり、OBとして参加しました。9月28日に教員採用試験の2次試験の発表があり、その結果をうけとめる集いです。Aさん、Bさん、Cさん、Dさん・・・から「ダメだった」と悔しい報告。「結果を見ると年齢の若い人が優先されているようだ。受験年齢をなくしたといっても、40代、50代を県教委ははじめから採用する気はないのではないか?」と怒りの声も。

 一方「合格しました」とEさん、Fさん・・・。不合格が大勢いる中ですから喜びも控えめ。いずれも受験10回目、13回目にして、やっとつかんだ合格です。がんばり続けてよかったね、とこれまでの苦労に思いが至ります。「これまで面接が苦手でなかなか点が取れなかったけど、ひまわり学習講座でみんなと一緒に練習を重ねて、コツがつかめた気がする。ありがとう。」などと、仲間への感謝の言葉も。
 それにしても1点、2点の差で合否が分かれるという厳しい現実を前に重苦しい空気が漂います。

 ベテランのGさんが発言します。「今、教壇に立っている人(それも長年)を、不合格にするということは、おかしなことなんだ、ということを基本に考えよう。講師も正規もやっている仕事に違いはない。講師として通用している人が、正規としてふさわしくないなんて言えない。それを紙切れ一枚で切り捨てるのが、採用試験だ。そんなもので、自分を(ダメだったなどと)評価してはいけない。私が40歳で不合格になったとき(注;当時は受験年齢に制限があり40歳が最後の年齢だった)、大勢の仲間が集まってくれた。受け取った不合格通知はついに18枚目。おかしい、教壇に立っている自分は不合格じゃないはずだ、それが最後の最後にこんな仕打ちを受けるのか(当時を思い出してGさん、絶句)・・・・。」「合格した人はせっかくつかんだチャンスだから生かしてほしい、それが不合格になった人への応援メッセージ。不合格だった人も、合格するために努力してほしい。教師はいい仕事だ。あきらめずに続けてほしい。点数取るだけだったら○○アカデミー(教員採用のための大手の塾)へ行けばいい。ここはそうではない。いい教師になろうということ、そしてそのために教員採用制度の矛盾をなくすんだということ、そこが目的だということを忘れずに・・・。」

 去年50代で合格したHさんが「30代で退職、しばらくは家にいたが、その後ずっと非常勤で勤めてきた。まさかこの歳で正規に復帰できるとは思わなかった。年齢制限をなくす運動があったからこそだ。毎日、現場であたふたしている。採用試験めざしてがんばっていた2年前がなつかしい。ここで勉強したことが合格につながった。」

 一昨年40代で合格したIさんが「40代、50代も結構合格しているようだ。長年講師をしていたら、それだけで採用されるべきだと自分は思っている。試験なんて、”その瞬間のスピード”を計るだけだ。その人の教師としての力を見ていない。」合格した後も「ひまわり」にかかわり続けているお二人です。

 さいごにJさんが「仲間を引き裂く力に負けたくない。みんなで肩を組んですすんでいこう!」と力強く決意を語って、集いをしめくくりました。

 なおこの日のためにKさんが地元有名店のケーキをたくさん買ってきて、差し入れてくれました。「私は不合格になった。もう来年は受けないだろう。飛び入りの私を、ここへ迎え入れてくれて、うれしかった。皆さんへの感謝のしるしです。」Kさんのお気持ちを受け止めながらみんなで美味しいケーキをいただきました。    (Y)