みえ教育ネットワーク

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中学教員8割「部活動、負担」

 中学教員8割「部活動、負担」 宮城県教組が調査
 朝日新聞が中学校の部活動問題を取り上げています。部活動が教師の過重労働の原因となっていることは、三重県でも同じです。みえ教育ネットワークは三重県教委との交渉の中で「・・・部活動の終了時間が午後6時とか6時半となり、学年会や校務はそのあとからしかできない。朝練も毎日午前7時半からやっている。土日も練習や試合が入ってくる。これらをきちんと記録すれば1ヶ月の時間外労働が60時間や70時間どころではない人がぞろぞろ出てくるはずだ」と、県教委の認識の甘さを指摘しました。
 そして「中学校の休日の部活動指導への対策として、実態把握と具体的な指導を行うこと。また、特別勤務手当を最低賃金制度を満たす額に引き上げること/休日の部活動に対し、『原則として土日のうち1日は実施しない』などの適切な規制を行うこと/休日の特別勤務手当を時給にして700円以上のものに変更すること」(2012年度「要求書」2012年10月1日より)と要求しました。

 教師の善意に依拠し、その自己犠牲の上になりたっている日本の学校の部活動ですが、そろそろ考え直す時期に来ているのではないでしょうか。
 このブログをご覧になったみなさん、ぜひご意見をお寄せください。
コメント欄に記入 または mieroren@circus.ocn.ne.jpまでメールを。


以下、2013年3月15日付け朝日新聞(宮城版)を引用します。
中学教員8割「部活動、負担」 宮城県教組が調査

 【力丸祥子】中学校の先生の8割が、部活動を負担に感じている――。県教職員組合(宮教組)が実施したアンケートで、県内の中学校教職員のそんな実態がわかった。結果を受け、宮教組は勤務態勢の改善などを求める請願を県教育委員会に提出した。
 アンケートは昨年11〜12月、市町村立中学校209校を対象に実施し、108校、865人から回答を得た。それによると、77%の教職員が「部活動を負担に感じることがある」と回答した。負担を感じる主な理由として、「休日を拘束される」(73%)、「専門でない」(53%)、「勤務時間内に仕事ができない」(50%)などが挙げられた。  今春から県内の公立高校入試に、推薦入試に代わって導入された「前期選抜」の影響を指摘する声もあった。前期の出願条件に部活の成績が入れられたことで、生徒や保護者からのプレッシャーが大きくなったというものだ。
 「負担を感じない」と答えた残り2割の教職からも、さまざまな意見が寄せられた。勝利至上主義的な部活動のあり方の見直しや、休日に4時間以上の勤務で支給される2400円の手当の増額を求める声があったという。
 宮教組は、県教委に提出した請願の中で「中学校の部活動は、学校と教職員個人の努力と善意・奉仕の上に成り立っている」と指摘。学校教育における部活動の位置づけを明確にしたり、高校と同様に複数の顧問を配置できるように条件を整えたりすることを求めた。今後は、中学校校長会や県PTAなどに今回の結果を伝え、部活動のあり方や活動時間などについて議論を活発化させていきたいとしている。
■「好きでも限界」仙台の軟式野球部顧問
 仙台市内の中学校で軟式野球部の顧問を務める男性教諭(38)に、部活動の現場の様子を聞いた。
 教諭の学校では、冬場の放課後練習は午後5時半までだが、夏場の大会前になれば午後6時半まで練習できる。休日も土曜日には練習試合か練習が入る。
 男性教諭は「今のままでは本来の教務より部活が中心。次の日の授業の準備すらままならない」と嘆く。仕事を自宅に持ち帰ることもあるという。
 それでも、「自分はまだ恵まれている」。学生時代に経験がある野球を担当しているからだ。経験の無い種目を担当している教諭もいる。「技術指導ができず、悩みを抱えている先生も多い。職員室で互いにアドバイスはするが、それは根本的な解決にはならない」という。
 一番困るのは、前任の先生が「熱血顧問」だった場合。種目にもよるが、強豪校の中には、部活が終わった後、スポーツ少年団に切り替えてさらに練習を続ける学校もある。熱血顧問は、練習が終わるまで指導を続ける。
 その顧問もいずれ異動する。その後任が熱血タイプだったり、その競技の経験者だったりするとは限らない。だが、生徒や保護者は当然のように前任者と同じような練習メニューやスケジュールを求めてくる。「『前はこうだった』という保護者や子どもからのクレームで苦しんでいる先生は多い」と言う。
 男性教諭は「部活の大切さもわかっているし、子どもたちの喜ぶ顔も見たい。だが、好きでも限界がある」という。「保証や手当もない部活動の指導を先生がやり続けるのは、本当に厳しい状況だということを知ってほしい」と訴えた。