みえ教育ネットワーク

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みえ教職員懇話会主催のパネルディスカッション

 夜8:30に職員室を出ることに心苦しさ・・・

 みえ教職員懇話会主催のパネルディスカッション
 「学校はブラック企業化?子どもたちはだいじょうぶ?」開催される

 12月21日(土)みえ教職員懇話会主催のパネルディスカッショション「教育現場なう 学校はブラック企業化? 子どもたちはだいじょうぶ?」 が行なわれました。パネラーは中・高の現場教員。学校現場のかかえる困難がこもごも語られる中、フロアーからの発言ではこの状況を打開するため、どうしていったらいいのか、安倍教育改革の攻撃とどうたたかうか、などの質問も出て、活発な話し合いとなりました。

 
   始業式の日も6限目授業
  中学校の過重労働、原因は主に4点。(1)部活動  (2)観点別評価  (3)授業時数確保 (4)発達障がいの生徒対応。みんなが遅くまで仕事をしているので、夜8時半に職員室を出て帰っていくのが心苦しく感じるような日もある。進路関係の書類や成績に関係する評価の資料づくりなど教職員の事務作業の過酷さはこれまでとくらべ物にならない。始業式の日は2限目から6限目まで実力テスト。朝練習のため7時半出勤。土日も部活動は当たり前。発達障がいの生徒がどの学年にも数人。年々すごい子が入ってくる。教科書開かず気に入ったおもちゃで遊んでいる。注意すると暴れてお手上げ状態。おっちゃく生徒の指導とは違って指導が入らない。「これが支援教育か」と自問の日々。空き時間返上で教師はくたくた。
 
 

  早く退職してよかったね
勤務条件は悪くなるばかり。ボーナスは20万円減、退職金は400万円減、早く退職した人がうらやましがられる。高校に入ってくる生徒は見事に輪切りされており、最底辺校では新採教員の授業が成立しない。その学校では退職を考えている人も数人。出勤途上で道が分からなくなるパニック障害も。いっぽう進学校では6時近くまで7限授業。土曜授業はずっと以前から行なわれている。


  教職員は2重のブラックだ
 教員の1日の労働時間は11時間半で民間の平均より1時間多い。その上残業代は出ない。まさに2重のブラック企業だ。同窓会をしたら教師に残業代がないことを知らない人がほとんどだった。かつては日頃のただ働きを夏休みに取り返すこともできたが今はそれもできない。それなのに「先生は夏休みがあっていいねえ」。職場が忙しくて組合役員のなり手がないのも頭が痛い。


  討論より
・ネイティブ英語を学ぶという目的で、ある公立高校では沖縄米軍家族と英語での交流をしている。
・支援育成システム試行8年目。当初は数値目標を書けなどのしめつけもあったが、今はそうでもない。給与への反映は今のところは管理職のみ。
・勤務時間縮減の指針はあるが、教委も管理職も単なる努力目標程度に思っている。
・みえ教育ネットワークでは退職者が活躍して、教員からの相談に応じたり、29市町教委との懇談に取り組んだりしている。
・研究授業で何回も指導案を書き直させられ、うつ病→休職に追い込まれた人も。校長が名を上げるだけの研究発表だ。
・公務員攻撃花ざかり。夫婦で公務員は怨嗟の的。
・正規であればいいという社会風潮の中で、先生は恵まれていると世間は思っているが、先生の給料を下げることは民間の給与を下げることにもつながる。自信を持って運動してほしい。
・3.9%給与削減の県議会で教員出身議員は一言も反論しなかった。「身内をかばうのは逆効果」「教委を困らせるだけだ」などと弁明している。
・(1)安倍政権は教育をターゲットにしている。くれぐれも油断はできない。(2)「ただ上司の命令に従っただけ」は許されない。多忙化にストップかけるのは現場の力。(3)病休・休職を出した管理職は給与カットするぐらいの罰則を。ブラック企業化に対してたたかうのが労働組合


  県教委との懇談を2月4日に
 最後にみえ教職員懇話会の事務局長より、「多忙化解消に向けて、教職員懇話会としてできることをやっていきたい」との発言があり、県教委に要求書を提出したこと、県教委との懇談を2月4日に行なうことに決まった旨の報告がありました。