やさしい語り口で母子家庭の貧困問題を解明
感動を呼んだ杉山春さんの講演
「2014春を呼ぶ！みえ教育ネットワーク教育研究集会」
２月９日（日）１０時より津市河芸公民館で「２０１４春を呼ぶ！みえ教育ネットワーク教育研究集会」が行なわれました。音楽集団「うた・うた」によるオープニングに引き続き、午前中は杉山春さんの記念講演「母子家庭の貧困問題と子育ての困難〜『大阪２児置き去り死事件』を取材して〜」、 午後は３つの分科会に分かれての熱心な話し合いが行なわれました。参加者の感想をお伝えします。
●杉山さんの語り口調がやさしく分かりやすい説明で理解しやすかったです。事件はとても酷いものだけれど、彼女の心の動きや思い一つ一つを見ていくと共感できるものも多く、同じ母として心苦しくなりました。彼女にたった一人でも気にかけてくれる友人が居なかったことが何より残念でなりません。 （1歳の子を持つママ）
●ただ単に四日市生まれの人が起した事件として考えていました。またたいへんな事件が起こった、困ったもんだ、と思っていました。社会全体で弱い方々を助けるような社会にしていくことが必要なんだなあと思います。 （男性）
●杉山さんの話はとても具体的で衝撃的な話でした。報道されたらその直後だけさわぐマスコミの中で真実を追求して問題を提起してもらった仕事に深く感謝します。女性団体の中で活動していますが、今日の話をどう生かしながら子どもたちを守っていけるのか、大人たちの責任を大切にして社会を変えていくことをしていきたいです。 （女性）
●とても興味深いお話で、また分かりやすく話していただき、ありがとうございました。
以前、芽衣さんやお父さんとご近所づきあいさせていただいていたので、この事件がわかったときには驚きました。今でも信じられないです。でも、このような環境に置かれているお母さんや子どもたちはほかにもたくさんいるように思いました。私自身、教師としてまた家族として、そんなお母さんの助けになれるよう、何らかの形で関われればと思いました。 （男性）
●養育費は請求しなかったのかしら？ 祖父母は全く関わりを持たなかったのかしら？ などなどメディアからは知りえないことがたくさんありました。しかしそれらを知ることが大切なのではなく、この事件が個人・その家族だけの問題や責任でなく、その背後にある社会的背景や時代の流れを抜きにしては真実に迫れないということがわかりました。辛い事件ですが見方が変わりました。 （女性）
●充実した１日でした。杉山さんの講演は人と人のつながりを深く考えさせられました。そして経済的な課題、働き方、家族の問題・・・と、これからいろいろな人とのつながりの中で考えていきたいと思います。学力テストの分科会も参加してよかったです。わからないことがたくさん明らかになりました。 （女性）
●杉山さんの講演を聞きたくて参加しました。いろいろなことを考えさせられる講演でした。マスコミの報道のままこの事件を受け取っていた自分のあさはかさに気づけました。社会のさまざまな問題が凝縮された形でこの事件がおきたことがよくわかりました。その後の分科会ではさまざまな立場から発言が聞けてより深く考えることができました。参加してよかったです。 （女性）
●すばらしい企画をありがとうございました。教育現場の大変さの中でがんばってみえることに声援を送ります。会場の中に青年の姿があったのはとても嬉しかったです。
（女性）
●初めての参加でしたが内容の濃い集会と感じました。大阪の事件については身近な知り合いもおり、大変身につまされるお話を聞くことができました。学力テスト分科会では具体的な内容も知ることができ、良かったと思います。（みえ教育ネットワークは）臨時教員、事務職員へも目を向けていただき力強く思います。 （男性）
