みえ教育ネットワーク

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2017春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教研集会が開催されました


 2月4日(土)「2017春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会」が津市で行われました。

  記念講演をした江利川春雄さん(和歌山大学)は安倍暴走政治を厳しく批判。とくに2020年から、5・6年に教科としての「英語」、3・4年に「英語活動」を導入することについて、「英語を早く学んだほうが身につく」というのはシロウトの発想。10%のエリートづくりのために90%の子が犠牲になる。先生はますます多忙となり、学校が人間を育てる場でなくなると、警鐘を鳴らしました。


  英語の音声は日本人には大変むずかしい。発音や会話は日常生活で使っていれば上達するが、日本ではまず使う環境にない。一般の小学校教師にむずかしい音声を中心にした指導をしなさいというのは無理難題。


  小学校段階で英語の学習効果が有意に出るには1500〜2000時間が必要。ところが国がやろうとしているのは3〜6年で合計しても210コマ、一けた違う。砂漠にジョウロで水をまくようなものだ。

   小学校英語を拙速にすすめようとする背景に巨大企業、グローバル企業の教育要求がある。 中学校では英語で授業を行うというが、英語嫌いを増やすだけ。今でも英語は9教科のうちで好きな教科の最下位なのに・・・。
 

  和歌山大学教授・江利川春雄さん


   講演を聞いた大学生は「すごく勉強になりました。これから教員採用試験に向けて頑張る意欲につながりました」と感想を寄せていました。
 オープニングでは「でこぼこ冒険隊」による見事な腹話術と手遊びに会場がいっぺんに和やかになりました。
 午後は2つの分科会に分かれ「アクティブラーニング」と「主権者教育」について、熱心に学びました。
 
   以下、参加者の感想を紹介します。
 
○ 現場の教師の立場や実情を知っていただいている上でのお話で、とても関心を持って聴くことができました。レベルの高い授業風景を見せていただき、自分もやってみたいと思いましたが、何からはじめていけばよいのかが分からないので、もっと勉強しないといけないと思いました。またこのような学びの場を設けていただきたいです。

○ 大変信念に満ちた具体的なお話でよかったです。午後の主権者教育の話もよかったです。提案者のMさんの肩肘張らないところ、落としどころが投票率向上などではなくて主権者としての素地を鍛えようとなったところ、高校での実践も小中でも共通するところは同じだな。

○ 「合意づくりの覚悟」「うまくいかないに決まっている」がよいフレーズ。久々に頭が少し回りました。話を聞き、語り、自分の実践についてちょっと思いを巡らすことができました。

○ 午前(記念講演) 小学校の英語教育であったが、さまざまな分野にまたがった大きな問題であるということがよくわかりました。
午後(主権者教育)特支の小中学部勤務の現在はかかわることの少ない分野ですが高等部では実施されているとのことで、学ばせていただきました。   

○ すごく勉強になりました。何よりも現場におられる先生方や地域の方、教授の方のお話が聞けてよかったです。これから教採にむけてがんばる意欲につながりました。

○ 分科会は参加者が少なかったがその分、多くの意見が聞けてよかったです。主権者教育とは何かを考える機会になりました。もう少し若い先生にも参加して欲しいものです。広報の方法を考えてください。      

○ 講演はたいへんわかりやすく、インパクトのある内容でとてもよい問題提起になったと思う。現場の混乱も児童生徒の格差の激増も当然のこととして予想される中で、どう対応し、どう対決していくかを求められた機会であったと思う。
  分科会は報告者による資料がとても興味深く、あまり期待していなかった自分としては思わず多くの発言を誘われてしまった。そういう意味で大変よい分科会であった。

○ とてもよく理解できました。ずーっと以前、息子がよく言っていました。「僕は教えない」と。その理由がよく理解できました。(みえ教育ネットワークの教研集会は)いつもその時々の教育政策をわかりやすく問題点や課題を教えていただけて、助かります。  

○ 現在リハビリ中(週2回病院、週3回プール)。今日は午後からプールへ行く日なので、当分の間はリハビリを優先します。
  語学に限らず「学び」は個人の人生にとって重要なことなのに人材育成でやられたんではたまらない。全面的に実施となっても別の視点を忘れないために貴重な話。
  私も退職したので大きなことは言えないが、(みえ教育ネットワークが)存在するのは大事。この存在を引き継いでいかないといけない。       

○ 学校現場にいる者としてとても興味深く、共感できるお話でした。協同と平等、とても大事ですね。実感です。一人でも多くの教員に広めたいですね。

○ とても興味深い内容でわかりやすかったです。自分の授業も講義型になっていますが、生徒同士の学び合いが大切だとは思っていましたので、いろいろ参考になりました。ありがとうございました。分科会も参加したいと思う内容でした。参加できずとても残念です。  

○ 英語教育の早期化の危険性等をデータを用いてわかりやすく教えていただき、ありがとうございます。とっても聞きやすかったです。

○ 先生の話、具体的ですごくわかりやすかったです。教育がだれのためで、何のためか?政府のねらいがどこにあるか?私は身近に若いお母さん方とのつながりがあるため、今日の話、伝えていきたいと思いました。ありがとうございました。

○ 実用英語技能検定(英検)は、その名の通りあくまで「実用」向きのものだ。しかし学校というところは実用ばかりを追い求めるところではない。跳び箱を跳んだって「実用」には役立たない。小さいうちから英語を学ばせれば将来英語ペラペラになるかも知れないという親の期待をくすぐりながら、ごく一部のグローバル人材育成をめざしている。
  英語を必要とする人は1.2%、たまに英語を必要とする人を含めても10%程度。残り90%がその犠牲になる。「学校が人間を育てる場でなくなる」ことを黙って見過ごすわけにはいかない。江利川先生の話は(マイクが聞こえにくかったことを除けば)、大満足でした。
            
○ どちらも少しずつの聞きかじりで、失礼致しました。実はアクティブラーニングに行こうと思って、部屋を間違えて入ってしまったのですが、主権者教育も、私の勤め先での課題と重なる部分があり、参考になりました。アクティブラーニングも、持ち帰れるポイントがあってよかったです。先生方中心のご参加でお邪魔しましたが、私としましては参加させていただけて良かったです。今後ともよろしくお願いします。