2月6日(土)津市河芸公民館、「2016春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会」は美しいバイオリンの音色で幕を開けました。「星に願いを」「リベルタンゴ」など数曲を演奏した後、みんなでビリーブを合唱。しっとりと且つ華やかなオープニングとなりました。
「バイオリンのオープニングが心にぐっときた。毎日はりつめて子育てしていたなあと実感。少し心と体をゆるめてくれる生の音楽でした。すてきでした。」とは鈴鹿から参加したMさんの感想。保育園に通う2児のママです。
記念講演には横浜国立大学などで教鞭を執る渡辺雅之さんをお招きしました。中学校教師22年のあと大学講師になった渡辺さんは全生研の全国委員でもあり、またシールズなどとも深いつながりのある活動的な人。「私たちのめざす道徳教育」を今の政治や社会の状況を背景に、わかりやすく説き明かしました。
今年も四日市から駆けつけてくれたAさんは次のように感想を寄せてくれました。………さすが元中学校教師。大変分かり易い講演でした。適度の机間巡視(この言葉10年ぶりに思い出しました。)パワーポイントを使った音声・映像の活用、メリハリのある語り方・・・こんな授業をすれば、子どもたちも授業に乗ってくるよ、というような見本を示してくれたと感じました。
年収125万円以下の貧困家庭が16.3%、少年から30歳代の自殺が18.5人は、世界でも異常事態・・・等々、数字を明らかにすれば、日本の悪政が見えてきます。
道徳題材になった南三陸町で最期までアナウンスした遠藤さんの『天使の声』の話は、立場を変えれば、行政の数々の不備やミスに行き当たります。道徳教材を扱う場合、変な徳目主義に陥らないで、立場を変えて、考えてみることの大切さを学びました………以上、Aさんの感想。
午後は2つの分科会に分かれて学びあいました。第1分科会は渡辺先生を囲んで「道徳をどう教えるか」具体的な教材をもとに意見を出し合いました。
第2分科会は「困った子は困っている子」というテーマで、特別な支援を必要とする子を含めたクラスづくりの実践例をもとに、語り合いました。
渡辺先生の著書は用意した20冊が全部売り切れました。また先生おすすめの香山リカさんの対談集も2冊が残っただけでした。会場で訴えたカンパには1000円札を入れてくださる人などもいて、1万2000円余が寄せられました。
なお教研集会に参加した40代女性教員が、集会後の茶話会に参加し、その場で組合に加入してくれました。 (よ)