普通、小・中学校で行うテストは、できるだけ早く採点して生徒に返します。生徒が問題を忘れないうちに、「どこができなかったか」「なぜできなかったのか」「次からどう学習すればいいか」などを考えさせるためです。
しかし、「全国学力テスト」は、4月に実施し、「結果」が各学校に返されるのは夏休み中です。生徒の手に渡るのは2学期に入ってからです。そのころには、ほとんどの生徒が学力テストがあったことを忘れています。
また、生徒個人に返される「結果」とは、問題番号と○×が書いてあるだけのものです。このような「結果」で、今後の学習に活かせるという生徒がいるでしょうか? ちなみに、解答用紙は返却されません。