ミュンヘンから電車とバスを乗り継いで約1時間のところに、ダッハウ強制収容所があります。
その資料館に、このポスター(1930年ごろのものらしい)がありました。実物は畳1帖大ほど。そのころドイツの失業者たちは、ヒトラーに最後の望みを託したのです。ダッハウ収容所は有名なマルチン・ニーメラーも送り込まれた場所です。
マルチン・ニーメラーの詩
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、
私はすこし不安であったが、私は共産主義者でなかった。
だから何も行動しなかった。
次に、ナチスが社会主義者や労働組合を攻撃したとき、
私はさらに不安を感じたが、
私は社会主義者でも労働組合員でもなかったから、
何も行動しなかった。
それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人をどんどん攻撃した。
私はそのたびにいつも不安を増したが、自分とは関係ない人たちだから、
それでもなお行動しなかった。
それから、ナチスは教会を攻撃した。
私は牧師だった。
だから立ち上がって行動した。
だが、そのときは、すでに遅かった。
もう、私のために声をあげてくれる人は、だれも残っていなかった。
マルチン・ニーメラー(1892〜1984)
ドイツのルター派神学者。ヒトラーの教会支配に対する抵抗運動の指導者として活躍したが、逮捕され、ダッハウの強制収容所に送られる(1937)。第2次世界大戦後に解放されて、平和運動、ドイツ統一運動に尽力。ドイツ福音主義教会評議員など。
「今の政治に必要なのは独裁」「君が代斉唱に起立しない教員は意地でも辞めさせる」「教育は20000%強制です」・・・このようなことを公言する政治家を「第3極」などとマスコミがこぞって持ち上げています。歴史の過ちを繰り返してはなりません。
以下の講演会が行われますのでご案内します。
小森陽一講演会
「橋下・維新の会の手口を斬る」
11月23日(金)10:30〜12:30
三重県教育文化会館 定員200人
資料代500円
主催;みえ教職員懇話会
どなたでも参加できます。