みえ教育ネットワーク

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三重県でも同様のことが・・・

 学力テストの前に過去問特訓  文科省も「本末転倒」と指摘  
 三重県でも同様のことが・・・

 朝日新聞で次のような記事を読みました。4月の学力テストに向けて小5と中2に過去問を解かせることを求める通知を福岡県教委の複数の教育事務所が出しているというのです。
 三重県でも四日市市教委が同様の指示を出しており、みえ教育ネットワークは交渉の中で「これでは調査とはいえない」と指摘しました。私たちは「学力テストは競争をあおり、教育をゆがめる」「学力向上には役立たない」「調査なら数%の抽出で十分だ」と主張してきましたが、都道府県別平均点や市町別平均点が公表される中で、教育委員会自体が競争に巻き込まれているのは残念なことです。
 以下、朝日新聞 2013年2月16日付けより引用します。

2013年2月16日(土)朝日新聞
 学力調査前に過去問特訓 福岡の教育事務所、学校に配布
 国の全国学力調査をめぐり、福岡県教委の複数の教育事務所が、対象の子どもたちに事前に過去の問題を解かせるよう校長に伝えたり、過去問題集を作って学校に配ったりしていたことがわかった。県教委は「点数を上げる目的はない」と説明するが、専門家は、事前対策は全国調査の公平性を損なうと指摘する。

 全国学力調査(国語、算数・数学)は小6と中3が対象。現在の学力を把握し弱点を見つけ、指導や授業に生かす狙いで、新年度は4月24日の予定だ。

 福岡市を除く福岡近郊を管轄する福岡教育事務所は昨秋、「過去の調査問題を活用して次年度の調査対象児童生徒の学力を把握する取り組み」と題した文書を出した。今年1月下旬までに、新学期に調査を受ける現在の小5と中2に学校で過去問題を解かせることを求めている。

 ある小学校は「校内学力検査」として2、3月に計3回、4月の本番と同時間割りで過去3年の問題を解く。「得点を向上させるための対策指導」として、事後に「難易度の低い問題から解く」「時間配分についての指導」を計画する。

 北九州市の西隣地区を管轄する北九州教育事務所は今年度、過去問題集を作った。福岡県教委は過去問題の配布などについて「良い問題なので活用はお願いしている。点数を上げる目的はない」と説明する。文部科学省学力調査室は「過去の問題を授業で活用してもらうのはよいが、調査の点数を上げるための対策にまでなっては本末転倒だ」と話す。(菊池文隆、山下知子)

対策横行すれば公平性損なう恐れ
 <学力問題に詳しい教育評論家、小宮山博仁さんの話> 4月に全国学力調査を控えており、明らかな事前対策だ。文部科学省が学校別成績の公表を自治体に委ねる検討に入った時期でもあり、福岡のような例は今後、かなり出てくると思う。対策が横行すれば、全国調査の公平性、信頼性が損なわれる。実施にかかる何十億円もの税金がむだになる。