みえ教育ネットワーク

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宮崎県;Hさんのレポート

  時間講師で何校もかけもちのK先生
 「教職員録」で自分の職場を引いてみて驚いた。名前の載っていない同僚の先生が7人もいる!
ある講師の先生の場合
 その1人、K子先生は、昨年は管内の中学校5校を掛け待ちしていた。一昨年は同じ管内の中学校で常勤講師として学級担任・部活動顧問も務めている。五年前は、私と同じ学校でやはり講師をされていたが、ハキハキとした気持ちのいい英語教師である。

 非常勤雇いのときは、家庭教師や店員のアルバイトをしながら、自分のための英会話の勉強も続けている。
 1年終わるごとに、4月からの仕事があるかどうかが大問題。昨年の年度末には、「来年はないから]と校長に冷たく言い放たれたのだが、3月30目の夜8時になって「やはり来てほしい(非常勤で)]と呼び戻された。
 
 今年度、えびの市内の中学校4校に、音楽の正規の先生がいるのは1校だけ、美術も1校だけだ。我が職場では、音楽・家庭科・美術はすべて非常常勤講師で、全員まとめて火曜目にみえる。 今年から始まった「英語表現科]には外国人講師とK子先生がセットで、これまた、えびの市全部を回るので、教務は時間割を組むのにいつも携帯電話片手に四苦八苦している。
 
 誠実なK子先生は、週1時間の授業をするにもクラスの生徒の状況を知りたいと言う。学級担任として、学級だよりを読んでもらったり、空いている時間に声をかけて話すようにしたり心がけてはいるか、なかなかタイミングが合わない。と言うより、これらは彼女にとっては給与は支給されないサービス仕事だ。それでも、教材教具を作ったり、学級レクレーションに顔を出してくれたりするのだ。

 授業のない夏休みはもちろん、春季休業の入る3月や連休の多い5月は収入が減る。親睦会の飲み会に参加するのも実はキツい、と聞いたことがある。

家庭科の先生は16校に3人
 先日、組合の学習合の中で、ある地区の16校には家庭科の先生が5人しかいないという話が出ていたので、えびの市のある地区を調べてみたら、16校に3人しかいなかった。教科部会も成り立たないと言う。

 夏休みの職員会で、家庭科や美術の授業が成立していない学級があるという発言がありびっくりした。講師の先生が困っていらっしゃることすら私は気づかなかった。一人ひとりの生徒の背景や性格もつかめないまま週に1時間の授業をし、名前を顔写真で確認しながら成績をつける・・・・・それも3月までしか身分の保障はなく、時給は何年勤め続けても上がらない・・・・。

 こんな「派遣]まがいの先生たちが、いつからこんなに増えてきたのか、「30人学級」の陰で、実は教育条件の切り捨てが進んでいないか、組合として、さらに調べていきたいと思います。