みえ教育ネットワーク

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四日市市教育委員会に要求書を提出 学テ・30人学級・デリバリー給食・・・

 みえ教育ネットワーク教職員ユニオン北勢支部は12月14日、四日市市教育委員会に以下の要求書を提出しました。

                       要  求  書 
1 全国学力テストへの不参加を求める
 今年度は、東日本大震災のために「全国学力状況調査」は実施延期されましたが、昨年までの実施状況を見ますと、このテストには内容・実施方法・結果の活用など様々な点で以下の様な大きな問題があると考えます。
 市教委として来年度の学力テストには参加しないことを求めます。

(1)テスト内容が本当に児童・生徒の「学力」を測るものとは考えられない。
 ・ 問題そのものにどんな力を測りたいのか理解しがたいものがある。
 ・ 解答が○か×でしか判定されないが、単純に判定できない問題がいくつもある。  
    しかも、通過・非通過の判定が業者まかせのため、教師からの指導が困難である。
 ・もともと「業者テスト」であるため、同じ会社の類似したテストを繰り返し行うだけである程度の通過率の向上が期待できてしまう。

(2) 結果が返されるのが5カ月も先である上、解答用紙が返って来ないため、教師側でも実際にどこに課題があるのかが分からない。そのため、児童・生徒への指導(学習課題を明確にしてアドバイスを行うということだが)を行うということも現実には不可能である。

(3) 競争が目的ではなく、本当の「学力の調査」であれば、全国平均や市内平均と比較する必要はないはずだが、実際はどこの学校も比較による分析を行っており、明らかに問題がある。

2 30人学級の拡充・発展を求める
(1)四日市市中学1年30人学級を、さらに拡充・発展させ、来年度は、ぜひ中学2年生へと適用を広げていただきたいと思います。このままでは、1年生が2年生になったときに、学級減となり、一気に1クラス当たりの生徒数が増え、学校現場では、大変な混乱が予想されます。子どもたちにゆきとどいたきめ細かい教育を保障するために、強く要望します。

(2)四日市中学1年30人学級に関わる非常勤講師の待遇の改善をお願いします。常勤講師と同じ仕事をしているにもかかわらず、雇用形態が違うだけでボーナスもなし、採用時の特別選考もなしと、あまりにも大きな差があります。

(3)以下の3点を県教育委員会に「意見書」として提出すること。
 ・特定の学校に少人数学級の適用を妨げる「下限25人の条件」を撤廃すること。
 ・現在の少人数学級の適用範囲を拡大し、早期に全学年で実施すること。
 ・学級増に必要な教員は、正規採用枠の拡大で対応すること。
  
3 安全・安心でおいしい給食をどの子にも
 2009年から中学校でのデリバリー給食が始まりました。これまでの交渉の中で「完全給食と注文弁当では雲泥の差だ。デリバリー方式が『給食に準じる』などとはとても言えない。」と私たちは指摘しましたが、実際に始まってみると注文する生徒が少なく、給食の名に値しません。「完全給食に準ずるものとして文科省に認められている」(2007年12月18日四日市市教委回答)と言われても、とうてい納得できるものではありません。津市・鈴鹿市にならって、完全給食への移行を求めます。

4 労働時間の適正な管理、サービス労働の根絶にむけて
 労働基準法に規定されている労働時間は、有名無実となっています。市教委として労働時間の適正化への努力を求めます。

(1)2008年度の交渉で「会議が勤務時間を超えないよう指導すること。やむをえず勤務時間を超えて会議が行われた場合は、必ず勤務時間の割り振り調整を行うよう、校長を指導すること」という私たちの申し入れに対し「きちんと指導する」との回答があった。その回答どおり割り振り調整は管理職を通し全職員に周知徹底させること。

(2)労基法に定められた休憩時間をとりたくても、ほとんどの教員がとれていないという実態を鑑み、とれなかった休憩時間の回復が図られるよう管理職を指導すること。

(3)勤務時間をこえる部活動の実態を把握し、適切なガイドラインを示すこと。

(4)会議や提出文書の軽減をはかること。
                                     以上