みえ教育ネットワーク

「 みえ 教育 ネットワーク 」は 三重県に勤務する、教育に関わる 全ての 職種 (正規・非正規 とも)、誰でも一人から入ることができる労働組合です。無料ブログのため、CMが入りますが、ご了承ください! ホームページは https://menwtuhp.jimdofree.com/ にあります。                 

教育推進校を100校 講師配置とセットで

 三重県教育委員会が「平成24年度学力の定着・向上にかかる取組概要(案)」という文書を出しました。全国学力・学習状況調査(=学力テスト)の実施・活用をはかるために希望利用した学校の「採点を支援」するとともに、100校程度の「実践推進校」には週16時間の「非常勤講師を配置する」というものです。「実践推進校」には「調査結果の分析に基づく学力向上計画の作成・提出」や、「学力向上アドバイザーの活用」「成果の検証」「成果のまとめ」などが義務付けられます。
 2007年に始まった全国学力テストは小六と中三の全員を対象にしていましたが、「悉皆(=全員)調査は競争をあおる」「お金の無駄遣い」「調査なら抽出で十分」などの批判を受け、4年目の2010年からは3割程度の抽出実施となりました。希望校の参加も認められてはいましたが、三重県では63%の市町が3割抽出校のみでの実施でした(みえ教育ネットワークが実施した市町アンケートより)。三重県教委の今回の方針は、それをくつがえし、学力テストへの参加校を増やそうとするものです。それも《学力テストを受けた学校には講師を一人つける》という《おいしい話》と引き換えに。

職員室では・・・
 
この方針が伝えられた職員室での教師たちの反応はさまざまでした。
「成果を出すことが要求されるが、学力テストの点数を上げることが教育ではない」
「講師がふえるのはうれしい。でも学力テストを受けないとつけないというのはおかしい」「成果の検証なんてのはほどほどにやっておけばいい。まず講師をもらうことが先決だ」
「学力テストってそんなに悪いものでもないんじゃない」
「どうせもう決っているんでしょ。反対なんかできないわ」
・・・・などなど。
 学力テストにはさまざまな問題があります。このテストで測れるのは学力の一部に過ぎません。何よりも全国いっせいに実施することで競争があおられます。すでに「学力テスト体制」とも言えるような県も出てきています。みえ教育ネットワークはこれまでから県教委・市教委に対して中止を申し入れていますが、今回の事態を受けて、広く市民に訴える活動をしようと計画しています。
↓写真は2009年4月11日に行った学力テスト反対の街頭宣伝(四日市駅前)
[