みえ教育ネットワーク

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学力向上に本当に役に立つのだろうか

  みえスタディ・チェック試行(7月)を経た今、職場で大いに議論を・・・

 みえスタディ・チェックについて、8月8日、みえ教育ネットワークは三重県教育委員会の担当者から、2回目のお話を聞きました。8月1日付のブログに「ワークシートは、19年度から25年度までの学力テストのB問題そのままです。学力テストの問題1問ごとにシートを作り、解答用紙を付けてあります。」と書いたのは、訂正が必要なことがわかりました。

 「ワークシートはまだ作っていない。2年前から過去の学力テストB問題を県教委のHPにアップしている。学校で先生方に自由に使ってもらうため、他県の取り組みに学んでそうした。今回それがワークシートとして市教委のHPに貼り付けられたのは不可解。いきさつは県教委としてはわからない。」とのこと。第1回スタディ・チェック(7月試行)に対応する「ワークシート」は現在作成中だそうです。

  さて今回の話し合いの中でも、担当者の方は、「子どもたちの学習意欲を向上させたい。活用する力をつけたい。そのためには『授業の改善』がカギとなる。スタディ・チェックはそのための手段」と熱心に語られました。

  しかし、担当者の思いがどれだけ現場に伝わっているかというと、はなはだ心もとない状況です。ある学校では保護者向けの文書に「(スタディ・チェックは)全国学力学習状況調査の三重県版のようなテスト」(松阪市の小学校)と書いています。またある学校では「おまえら学力テストが悪いから、スタディ・チェックをすることになったんや」と先生が子どもに説明しています(津市)。また、ある職場ではスタディ・チェック試行の後、「5枚もあるテスト用紙に戸惑う子が多く、中にはまったくできない子もいた。こんなテストをすれば、勉強の苦手な子どもは自信を失う。学力向上にはつながらない。これ以上、競争をあおるテストはいらない」と話し合ったと言います(津市内の小学校)。

  2回目(11月)からは本格実施と言いますが、多くの問題を含むみえスタディ・チェック、考え直すべきではないでしょうか。

 これが問題の一例です 第1回スタディ・チェック【小学校5年生】 算数5
「与えられた情報を分類整理したり、必要なものを適切に選択したりして、事象を数学的に解釈し、自分の考えを数学的に表現する問題。」との解説がついています。(県教委HPより)  

  これまで小6と中3だけで実施していた全国学力テストの出題傾向(情報選択・数学的解釈・表現)に合致した問題が、小2から中3までの全学年で出題されています。

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