みえ教育ネットワーク

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一斉休校がもたらした学校現場の混乱を告発

一斉休校がもたらした学校現場の混乱を告発

  8月16日みえ教職員懇話会総会

              

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 8月16日(日)みえ教職員懇話会の総会がありました。総会に先立って「コロナ禍の学校、コロナ後の学校」と題して現場からの報告を聞きました。

 

 

現職高校教員のNさんの報告はリアルでした。

 「2月27日(木)、全国一斉休校の第1報が入った。学年末試験はどうするの?成績はどうするの?そんな話し合い一切なしで、3月2日(月)から休校に入った。しかたがないから成績は2学期までの内容で付けた。

 

 3月だけかと思った休校が、4月に入っても、5月になっても続く。大変だったのは教務係の先生。臨時の時間割を4回も作り替えたという。入学式は新入生と保護者のみ。一日登校しただけで、翌々日からはずっと休校。

 

 5月連休明けからは「オンラインホームルーム」や「オンライン授業」が始まった。県教委が手配して、生徒全員のグーグルIDを取った。はじめてオンライン授業をした。私は世界史だが、50分は無理と考え、30分の授業を計画した。でもたった30分の授業のためにパワーポイントなどで4,5時間の準備を費やした。

 

 5月第4週からは分散登校、そして6月からは通常登校。マスク、手洗い、消毒、体温測定・・・上からは細かい指示がおりてくる。

 7月になって暑くなると、生徒はマスクを外してしまう。でも教師はがまんして、ひたすらマスク着用。感染者を出してはいけないと、びくびくする毎日だった。

 やっと夏休みに入ったと思うのも束の間、8月19日から早いところでは授業が再開される。この暑さの中で完璧な予防は果たしてできるのか、正直なところ半ばあきらめ開き直っている。」    

 

 他に、小中学校、学童保育関係者からの報告がありました。

 

 あとの話し合いでは、「3月27日に一斉休校要請の安倍発言を聞いて、戦時中を想起し、息が詰まる思いがした。その後の安倍内閣のコロナ対策は非科学的で矛盾だらけ、不公平で人権無視。コロナ禍というが、これは安倍内閣による人災だと思った。

 

 一斉休校という恐るべき事態を教師はどう受け止めたのか、生徒はどう受け止めたのか、記録に残し検証しなければならないと思う」(Mさん)、「私たち新婦人の会は、一斉休校、学校再開など、その都度教育委員会に現場の声を伝え、要望書を提出した。

 感染者出ていないのになぜ休校するの?という問いに市教委はまともに答えられなかった。学力テストは中止になったのに、みえスタディチェックは7月22日に実施した。四日市市教委は少人数学級ではなく、1億円もかけて生徒全員にタブレットを与えるというが、おかしいと思う。」(Kさん)などの発言が相次ぎました。

 

 引き続き行われた総会では、総括と方針をT Uさんが提案し、会計報告や人事案を含め、拍手で採択されました。

 

 

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みえ教職員懇話会とは・・・

 みえ教職員懇話会は三重県の教育の民主的発展を願う教職員(現職・OB)が集まってつくったゆるやかな懇話会です。学習会、シンポジウム、県教育委員会との懇談などに取り組んでいます。2008年結成。 

連絡先;TU  059-225-4635