みえ教育ネットワーク

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5団体が三重県教育委員会に抗議 9月19日

「教委名記載の依頼があったとき、
     
     教委が何を考えたか、
        
       それとも何も考えなかったのか、
           
                     そこを答えてほしい」

 三重県教育委員会の名前が入った自衛隊募集パンフが配布された問題で、みえ教職員懇話会など5団体(みえ教職員懇話会・新日本婦人の会三重県本部・三重県平和委員会・みえ教育ネットワーク・戦争をしない戦争協力もしないネットワーク)は、9月19日三重県教育委員会に抗議と撤回要請行動をしました。先に渡してあった要望書に対して、県教委の回答は「自衛隊という職業を理解するうえで役立つ資料だと判断し、県教委名の記載に応じた」「手続き上に問題はなく、撤回はしない」との回答。

これに対し参加者からは
「警察官や消防士など他のパンフに名前を載せている例があるのか」
「なぜ自衛隊だけ載せるのか」
「47都道府県の中で、三重県教委だけと言うことをどう考えているのか」
と厳しい声が上がりました。

県教委は
「県の地域連携部から自衛官募集への協力依頼があった」
自衛隊からも依頼があった」とこれまでの経緯を説明。

参加者は
「依頼があったとき、県教委はどう考えたのか、そこが聞きたい」
「できませんと断るべきだったのではないか」
「こんな大事なことを教育委員の会議にかけず決裁を求めないのはおかしい」
「依頼があったから協力したでは教育委員会の自主性・独立性はどうなっているのか」と厳しく指摘。
 

さらに参加者は
「孫(高3)が自衛隊で3日間の職場体験をした。2日目には戦車にも乗った。帰ってきてから、楽しかったと言い、福祉希望だったはずの孫が死ぬことはこわくないと言い出し、ショックを受けた。」

「いろいろな資格が取れる、安定した国家公務員と、教育委員会が(パンフで)勧めているんだから、自衛隊は一番いいところかなと生徒は思うだろう。」

イラク派兵には違憲判決が出ている。帰還後の自衛隊員28人が自殺している。自衛隊に入れば死ぬかも知れない、教委はそのことを教えるべきだ」
など自らの思いをこもごも語りました。
 

「教委名の記載を高校教育課長も教育次長も教育長も知らなかったというのは、いかにもお粗末。担当部署の責任を問うことは当然だが、それ以上に教委として襟を正してもらいたい」と重ねて追及。これに対し、教委は「手続き上は違反していないが、このように問題となった以上、来年以降は慎重に扱う。」と述べました。
 

 最後にある参加者は
 「テレビの花子とアンでは、戦争に送り出した教師がそれを悔いる場面が描かれている。集団的自衛権容認という新しい状況の下で、教育に携わる者は、その責任を自覚しなければならない」と、教育委員会に対し、与えられた職責を全うして欲しいとの思いを切々と訴えました。         (よ)