みえ教育ネットワーク

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記念講演「子ども・若者の生きづらさと自己肯定感」   2月4日(土)  講演は10:30から12:30

  2月4日(土)「2012年 春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会」で記念講演をしていただく高垣忠一郎さんが書いたオモロイ本を読みました。不登校の子どもの親御さんに向けて大阪弁で話した講演録です。一部を紹介します。高垣さんの講演は10:30から12:30まで。場所はジェフリーすずか(鈴鹿市役所すぐ北の信号を西進まっすぐ300m)。入場無料。どなたも参加できます。

「そういうあんたでエエねんで」

わたしらはみんな生きてます。
いろんな「弱点」「ダメなところ」を背負って生きてます。
いうたら、
いろんな「借金」背負って生きてるようなもんですわ。
だからって「ダメ」なのではありまへん。
「借金」背負いながら、
一生懸命、がんばって生きてます。
「借金」返そうとして生きてまんねん。
「そういうあんたでエエねんで」というきもち。
それが「自分が自分であって大丈夫」という
自己肯定感なんですな。とりあえず。

ところが、「『借金』背負うような自分では『ダメ』なんや」
というきもちに押し潰されそうになりながら、
生きてはる人たちもいてはります。
とっても窮屈でしんどそう。
そういう人たちが自分自身を救うお手伝いを
させてもらいたい。
わたしは仕事柄そう思いましてん。
そういうわたしの仕事場から生まれたんが、
「自分が自分であって大丈夫」の
自己肯定感ですねん。

「借金」背負ってたらアカンのやろか?
かまへんやないか。
「借金」背負いながらも一生懸命に健気に生きてはる。
その姿に共感しますなあ。
「ようがんばって生きてはるなぁ」と。
その共感が自己肯定感を支えるのとちやいますか?

なんの「借金」も背負わんと楽々と生きてはる人と、
「借金」背負いながら逃げもせんと懸命に生きてはる人と、
あんたはどちらがエライと思わはりますか?
どちらががんばってはると思わはりますか?
どちらに共感しはりますか?

「弱点」や「欠点」「ダメなところ」を背負ってるさかい
「ダメ」なんちやいますで。
「借金」背負ってる自分の不幸を恨み、
自分を「ダメや」「ダメや」と責めるだけの自分やったら、
それこそほんまにダメでんな。

「借金」背負う人は周囲に迷惑をかけてる「困った人」や、
思うたら共感できまへんやろ。
「コイツなんかおらんほうがええのに」
っちゆう具合になりますなあ。
せやけど、「借金」背負って「困ってはる人」=「困りなが
らも一生懸命生きてはる人」や、
と思えたら、
なんかその人が健気にみえてきまへんか?
共感できますがな。

そういう関係をつくっていくことが大事やおまへんかと、
わたしは提案してまんねん。

不登校」の子どもはんに対しても、
そういう感じで接してくださいよと、
言うてますねん。

  (絵本「自己肯定感って、なんやろう?」かもがわ出版 より)