みえ教育ネットワーク

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学力テストは、結局「競争」をあおり、教育をゆがめるだけ

  現在、いくつもの自治体が、自前で予算を組み、全ての学校で学力テストを実施し、一部は結果を公表する準備をしています。しかし、文部科学省でも「結果の公表は過度の競争をあおる」として、自粛を求めていました。これが、だんだんと「骨抜き」状態になってきています。こんな状況が広まれば、どんな問題が起こるかは、はっきりしています。

  「教師が教室を回りながら、生徒が間違えた箇所に指をさしていた」「一部の生徒の問題用紙をぬきとっていた」などの「不正」が行われました。東京都のように、「学校選択制」を実施している自治体が多いところでは、こうしたテスト結果が公表され、入学希望者数を左右するため、学校同士の競争が激化し、「何としても正答率を上げ、順位を上げる」ということが最優先課題になりやすいのです。起こるべくして起こった「不正」といえるでしょう。しかし、どんな自治体でも、こうした競争はすでに激しくなってきています。

 また、「不正」ではなくても、学力テストを作っている業者のテストを繰り返して実施するなど、本来の授業とは全く違う、いわゆる「学力テスト対策」の授業が今後大幅に増えることも容易に予想できます。
 
 不正や、テスト対策にかたよった授業が横行する学校にはしたくない、それより1人ひとりが大切にされ、「いじめ」や「落ちこぼし」のない学校にしてほしい、というのが、教師はもちろん、子どもや保護者、さらにはすべての国民の願いではないでしょうか。