みえ教育ネットワーク

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〜畑田重夫講演会「内外情勢と日本の進路」〜

 7月21日(土)津市で三重県革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす三重の会)主催で、畑田重夫氏の講演会がありました。Aさんからの講演の概要と感想を掲載します。
 Wikipediaによりますと………
  畑田氏は、京都府生まれ。東京帝国大学卒業。大学卒業後、内務省を経て1962年まで名古屋大学教授を務め、以後は労働者教育協会会長や勤労者通信大学学長などを歴任。1987年、1991年の各東京都知事選挙に無所属で出馬するも落選。1987年には都政問題研究所を立ち上げ所長となる。現在も平和及び労働運動に関する講演を全国各地で行っている。
 
 現在89歳、日刊紙だけでも18紙を購読。全国革新懇代表世話人をされていて、これから全国47都道府県を制覇すると張り切っておられました。今回の三重県は、4つ目だそうです。以下、講演の概要を紹介します。

 畑田氏は、憲法を大変重んじています。常に胸ポケットに持ち歩き、家でも、玄関、トイレ、台所など、いたる所において、常に目を通しているとか。日本国憲法の原点に立ち返ることの重要性を説きます。また、国際的には、不十分ながらも、国連憲章を折に触れて、立ち返ることの重要性を述べています。

 限りなく自民党化した野田内閣、その民主党で実権を握って、動かしているのが、松下政経塾出身者たち。そして、畑田氏は、今の内閣は、「かつせんや」内閣だと言います。かつとは、財務省次官 勝栄二郎。せんとは、仙谷 由人氏、やとは、野田総理のこと。
この3人で日本を変えようとしているのです。
 
Wikipediaによりますと………勝栄二郎氏とは
 獨協高校卒業後、1969年度の東京大学の入学試験が中止となったため早稲田大学に入学した。「十年に一人の大物次官」「最後の大物次官」「影の総理」と呼ばれ、消費税増税に驀進する財務省にとっては切り札的存在といわれている。野田佳彦が総理大臣の座につくことができたのも勝ら財務官僚が増税推進派の野田を総理にすべく工作をしたとされ、野田は勝に組閣について相談したぐらい頼っているといわれている。
 一部報道によって、「野田内閣は財務省に完全に支配されており、真の総理は野田ではなくその背後にいる勝であることが、永田町と霞が関の共通認識になりつつある」と報じられたことがある。

さて、畑田氏の講演に戻ります………
 日本の今の悲惨な状態の諸悪の根源は、「日米安保条約」にあります原発派遣社員の増加も郵政民営化もすべて、安保条約から来ています。今年は、安保発効60周年、節目には、一定の意思が働くものであると、説きます。
 ネットで、安保を調べますと………ありました。軍事だけでは、ないのです。

 安保条約の第二条
 締約国は、その自由な諸制度を強化することにより、これらの制度の基礎をなす原則の理解を促進することにより、並びに安定及び福祉の条件を助長することによって、平和的かつ友好的な国際関係の一層の発展に貢献する。締約国は、その国際経済政策におけるくい違いを除くことに努め、また、両国の間の経済的協力を促進する。

 昔は、安保の学習会をそこら中でしていた……と、畑田氏は、述懐しています。現在は、ほとんど、どこでもされていないと嘆いておられました。
 大衆的学習は、重要で、学習から獲得した知識を血や肉にして行かねばなりません。

 民主党自民党も支持率を下げています。そこで出てくるのが、橋下氏や石原氏の第3極で、浮動票をかっさらっていくのかもしれません。今こそ、革新懇の出番です。学習によって、橋下氏や石原氏の意図を見破ることが本当に重要となってきます。

 ソ連崩壊後のアメリカ一極中心主義も、アラブの春やらウォール街発の反貧困のデモなどで分かるように、世界は変化しつつあります。原発再稼働反対デモ17万人も、その現れと言えましょう。

 いつあってもおかしくない総選挙で、国民の声を必ず反映させましょう、と最後にむすんでいました。

 89歳にも拘わらずの知識欲、学習欲には、ただ、ただ、感嘆です。知ったかぶりのいいかげんな知識で、社会科や理科などの授業をしていたな……と、自分の過去をふり返り、ただ、ただ、反省あるのみです。しかし、雑務に追われて、教材研究の時間がなかなかとれなかったのも事実ですが………。(四日市在住 A)