みえ教育ネットワーク

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〜四日市の中学校デリバリー給食〜

 四日市市内の中学校では2010年1月からデリバリー給食(業者の配達弁当)が行われている。
 2012年4月からは唯一センター式完全給食だった楠中学校もデリバリーに変わる。四日市市は一食につき250円の補助をするので生徒の負担は300円。内容は「これが550円だったら絶対に買わないが、300円だから買う」という程度。
 実施3年が経ったが、生徒の注文率(喫食率というらしい)は30%以下。一クラスで7〜8人ぐらいで、10人を超えることはまずない。「30%程度では給食と言えない」と三重県教委は国へ上げる給食実施自治体に四日市は含めていない。

 そのデリバリー給食に関して、四日市市議会で野党議員が興味深い資料を示した。以下の表である。
平成23年12月に使われた給食食材区分(山本りか議員調査)
小学校給食……………………肉類………ほとんど国内産
                魚介類……さけ以外は主に外国産
                海藻類……国内産
                野菜類……・冷凍さやいんげん(タイ)そのほかは国内産

中学校デリバリー給食………肉類………ほとんど外国産
                魚介類………さけ以外は主に外国産
                海藻類………外国産
                野菜類………外国産
                   ・さやいんげん(タイ)
                   ・ほうれんそう(インドネシア
                   ・ピーマン(トルコ)
                   ・ポテト(アメリカ)
                   ・コーン(ニュージーランド
                   ・白ごま(パラグアイ
                   ・ブロッコリーエクアドル
                   ・グリンピース(ニュージーランド
                   ・ミックスベジタブル(ニュージーランド
                   ・オレンジ(アメリカ)
                     そのほかは国内産
                 
 市教委は「議員ご指摘の点は事実」と認めた上で、「(外国産を)できるだけ減らすよう委託業者と協議していきたい」と述べたという。
 こんなにも外国産が使われていたとは知らなかった。それ以上にこんなにも外国産が日本に入ってきているのかと驚いた。業者はそのほうが安いから使うのだろう。利潤追求は民間の宿命だからしかたがない。
 問題は、業者に丸投げしておいて「四日市のデリバリー給食は、学校教育法で認められた完全給食です」などと嘯(うそぶ)いてきた市教委の姿勢にある。中学校給食はこれでいいのかと、保護者・市民の声を集めて運動をおこしていかねばならない。 (Y)
四日市のデリバリー給食↓