みえ教育ネットワーク

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学校現場に「君が代」を強制した石原慎太郎氏が「国歌なんて歌わない」と宣言

 卒業式シーズンです。大阪では、ちゃんと歌っているか口元チェックまで行なわれる君が代斉唱。ところが東京都知事として教職員に君が代強制をしてきた石原慎太郎氏が、意外な発言をしています。
 「ビジネスジャーナル」の報道です。君が代不起立の教員を次々と処分しておきながら、今回の発言、「いくらなんでもご都合主義がすぎるのでは」と記者は書いています。
    http://biz-journal.jp/2014/03/post_4279.html

以下「ビジネスジャーナル」2014.3.3より引用
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「負けたのにヘラヘラ『楽しかった』はありえない」「メダルをかじるな」、そして「君が代は聴くのでなく直立不動で歌え」。

 2月23日に閉幕したソチ五輪に関連して、「明治天皇の玄孫」として話題の右派論客である慶應義塾大学講師・竹田恒泰氏が、日本選手に対して上記のコメントをTwitterに投稿して物議を醸したが、スポーツの国際大会では出場選手に対して、しばしば国家への忠誠を強要するようなプレッシャーがかけられることがある。

 中でも厳しいのは試合前や表彰式での「国歌斉唱」のチェックで、元サッカー日本代表中田英寿氏のように「国歌を歌っていない」として右翼から街宣や抗議を受けたケースも少なくない。

 そんな中、意外な人物が「国歌なんて歌わない」と堂々と宣言して一部で話題になっている。

 政治家でありながら中韓に対してネトウヨ顔負けのヘイトスピーチ的発言を繰り返し、東京都知事時代には尖閣諸島の買収を宣言して領土問題再燃のきっかけをつくった人物。日本維新の会共同代表・石原慎太郎氏である。

石原氏「国歌は歌わない」
文學界」(文藝春秋/3月号)に「石原慎太郎芥川賞と私のパラドクシカルな関係』」と題されたインタビューが掲載されているのだが、そこで石原氏は「皇室について、どのようにお考えですか」と聞かれ、次のような発言をしているのだ。
「いや、皇室にはあまり興味はないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」

 つまり、石原氏は国歌を歌わないばかりか、仕方なく歌う場合には歌詞を「君が代は(天皇の世は)」ではなく「わがひのもとは(私の日本は)」と歌詞を変えてしまうというのだ。
      (中略)

国歌斉唱時の起立義務付けをしながら、自分は斉唱拒否 

 先に紹介した「文學界」インタビューでも、石原氏は戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」と語っている。

 もちろん思想信条は自由だし、最近は反韓反中がメインで天皇に対しては否定的という右派論客も少なくない。だが、石原氏は都知事時代、都立高教員に国歌斉唱時の起立を強制し、不起立の教師を次々に処分していたのではなかったか。また、日本維新の会の共同代表で石原氏のパートナー・橋下徹氏も大阪府知事だった11年、国歌斉唱時に教職員の起立を義務付けた、いわゆる「君が代条例」を大阪府で成立させている

 一方で国民に愛国心を強制しながら、自分は平気で「国歌が嫌い」と斉唱を拒否するというのは、いくらなんでもご都合主義がすぎるのではないか。(文=エンジョウトオル)